NASといえば、QNAP, Synology, droboの三強!最近ここにASUSTORがハイスペックCPUを売りに殴り込みを仕掛けてきた状態。NASのトレンドはASUSTORのようにIntel ATOMを使った、x86系高性能NAS。メディアのトランスコードもできるため、DLNAでネット共有するのに最適。SSHで中のLinuxにもログインできるため、しかもx86ベースであり、ほぼ自作PCといっても過言ではない。ただ、今回NASに求めたい要素は下記の通りであり、静音性を考慮して高性能NASの導入は控えることにした。
- 余ったHDDを使った大容量化のための4ベイ
- 異なるサイズのHDDを使った大容量化施策
- 静音性
さて4ベイと静音性を伴ったNASは各社から出ているが、問題は大容量化。RAID5にして各HDDの容量を加算することはできるが、実はここに各社の違いがあった。詳しくは下記の機能とシミュレータを比較してほしい:
- Drobo: BeyondRAID
- Synology: SHR
- QNAP: RAID5
- ASUSTOR: RAID5
では、Synologyのどのモデルにするか。ここでは4ベイが必須であることと、高性能CPU及びホットスワップが不要であることから、価格帯を鑑みてDS416jを選んだ。DS416jのスペックを簡単に紹介すると、
- CPU: デュアルコアCPU (Marvell Armada 388 88F6828 1.3GHz) + ハードウェア暗号化エンジン
- プロトコル: FTP、SMB2、AFP、NFS、WebDAV
- アプリケーション: DLNA, DTCP-IP, クラウドバックアップなど
裏ぶたを開けたら、外フレームを取り外す。外フレームは取り付けにくく、さらに時々ビビリ音を発生していた。今どきの設計を考えると、正直安モデルの手抜きのように思えた。ただホットスワップと同様に、常に使うわけではないので、取り付け難さについては問題にならない。ビビリ音を防止するような施策を希望したい(鉄でなくてやわらかめのプラスチックのほうがいい気がした)。
ホルダーに固定した状態。2インチディスクは底部に4つのネジが必要。3.5インチディスクはさらに横に4つのネジが必要。ドライバーでキッチリと固定できる一方で、3.5インチディスクはその振動が本体全体に伝わってビビリ音や周辺への騒音に繋がっている。できればラバーなどで簡易に支えるような形での設置できるとよかった。ここはきっちりと固定するプロ仕様と考えるべきか。
DSMにログインした状態。ブラウザ越しに、あたかもデスクトップ環境が構築できているのはすごい!操作もスムーズで、違和感なし。現在は150GB+300GB+1TB+1TBのHDDx4をSHRで利用し、1.3TBの容量が使用可能。
ディスクの障害が発生したらgmailにメールが届いたり、ソフトウェアのアップデートは自動で行われる。また停電時のシャットダウンから自動的に回復する機能もあり。さらに、Amazon S3などへのバックアップも可能。DLNAサーバアプリをインストール(無料)することで、リビングの大画面テレビで過去の写真を閲覧可能。もはや至れりつくせりの環境が手に入った。SynologyのNAS、おススメの一台となった。ちなみに、HDDを4台も必要としない場合にはDS216jというHDD2台構成もある。対応するRAIDのタイプは違えどSHRには対応しており、DSMによって実現可能なアプリケーション機能は同じと思われる。つまりDS216jのような2ベイタイプは手持ちのHDDがなくこれから新規にHDDを購入して組む場合に最適で、手軽に大容量バックアップを手に入れられるNASだと言える。
そのほか、DLNAを使ったメディアサーバには、ハードウェアトランスコードを搭載したDS216play/DS416playもある。
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