ラケットの構成は下記の通り:
- ラケット: TSP ブラックバルサ7.0
- フォアハンド: ヤサカ Rakza7 soft [特厚]
- バックハンド: ヤサカ 翔龍 [厚]
はじめにデメリットを書いてしまう。様々なところでよく言われているように、玉離れが早く回転がかからない、というのは印象としてはうなずけた。ただし、それを上回る恩恵があるので、その中でも2点述べる。
1. ブロック性と前陣速攻
弾き返しが強いため、ブロックは尋常でなく強力。少なくとも当てただけで相手のコートまで弾き返せる。余計なモーションを必要としないので、中級者には十分に太刀打ちできる。当てることに自信があるならば、敢えて打たせて逆に返すというカウンターも可能。前陣速攻のスタイルをとっても、角度を抑えて当てるだけで素直に返せる。こちらも大きな振りは不要で、相手の力を利用して倍返し可能。フォアハンドのRakza 7 softでは間髪なしの高速な反撃、バックの翔龍では回転を加えながらコントロール性の返球、といった感じで打ってみたりしていた。2. 直線的ドライブ&スマッシュ
スピンが掛かりにくい気がしつつ、慣れてくるとキッチリと掛けることは可能。もしかしたらRakza 7 softの使い方次第かもしれないが、どうしても打球スピードが速くなってしまい直線的に飛んで行ってしまう。翔龍においても若干引きつきがあるものの、スポンジというよりラケットの特性によりボールが離れていく感じがする。ドライブの弾道にはコツや工夫が必要そうな一方、スマッシュに切り替えるとブラックバルサの球離れが活きてくる。フォアハンドのRakza 7 softでは直線的かつ高速ドライブを放ち、バックの翔龍では横回転も加えながら変化をつけつつ、上に上がった球は迷わず叩きつけるイメージを持つようになった。
まだ一日しか打っていないものの、ブラックバルサは前評判通りの高速ラケットだった。その球弾きの良さを生かしつつ、スピン系テンションラバーと粘着系ラバーで回転もカバーすることを考えて試打してみたが…その結果は現在良好のように思っている。
サービスでスピンしないことと、突っつきで飛びすぎてしまうことが今後の課題だが、楽しむ卓球としては◎なラケットであることの確証を得た。
試打レポートは以上になるが、差異は微々たるもの。打ち手によって特性を踏まえた使い方ができる範囲ではあると思うので、少しでも軽い高速系ラケットが気になる人はブラックバルサ7.0を考えてみるに値するはずだ。