ここ一年のあいだ便の調子が悪いことや、とある病院でごく最近胃カメラしたついででということもあり、大腸カメラ検査も受けてきました。
実は数年前にも別の病院で受けており今回は二回目でした。しかし病院によってやりかたがずいぶん違うようで、そのことをメモします。
はじめに予約。
診断で大腸カメラ検査が必要とされたら予約をします。今回予約が取れたのは診察日から2週間後の土曜日。土曜日が内視鏡の日と決まっていて、土曜日以外は検査を実施していないようです。なお、予約時に採決をします。一般検査、合併症検査、万が一の輸血のための血液型検査だそうです。
準備は検査日の前日から始まります。
食事を食べて良いのは前日のお昼まで。しかも消化の良さそうなうどんなどに限定されます。
前日の夕方から薬を飲み始めます。飲んだ薬は3種類。
17時半に25mlくらいの液体を200mlくらいに薄めて飲みます。
そして粉末状の薬を900mlの水に溶かして飲みます。この粉はポカリスエットのような味がします。マグネシウムと書いてあったので、腸の中で水分を維持させるためのものでしょう。
19:00にに下剤4錠を飲みます。この下剤は人間ドック後にバリウムを排出するときにもらうものと同じように思いましたが、人間ドックの時は1錠、便秘の人に対しては2錠処方されるところ、今回は4錠も飲まなければなりません。
案の定、これがきつかったです。夜の1時におよび、トイレに通い続けました。前回検査した病院では下剤は当日飲み、このトイレ通いは病院でしていました。まさかトイレ通いを自宅で行うハメになり、食べていない上に、眠ることもできないのではないか?と思いました。しかし、夜中の1時くらいに落ち着いてきたため、2時にシャワーを浴びて就寝しました。
検査当日、朝ご飯抜きで9時に病院に行きます。
検査を受ける患者がそろうと、検査者用の待機室に集められ、説明を受けます。前回の検査をした病院では普通の病室にベッドがあり、個人プレーで黙々と薬を飲んでいました。今回の病院では革ソファーとテレビがあり、被験者でいろいろ話しながら薬を飲むことができました。
この待機室で行うことは、2.0リットルの下剤を飲み続けること。30分あたり500mlで2時間かけて飲み干します。だいたい一時間後くらいからトイレに通い始め、2時間後に排泄される便は小便のような薄黄色の液体になっています。まるで、飲んだ下剤が30分くらいかけて体内を駆け抜けていくようです。
その2時間の間に、看護士さんによる丁寧な問診があり、2時間後に排泄した液体の透明度をチェックして、合格(=カスがなく、透明であること)であれば検査へと進むことになります。
今回は、前日の下剤によって既に体内のものが排泄されていたため、トイレに緊急で駆け込むことがなかったことと、被験者の6名と喋りながら下剤を飲み続けられたので楽でした。また、喋っていたせいか2時間ではなく、3時間くらいかけて飲み干しました。これは6名に対してトイレが二つという割合でしたので、同じペースで飲んでは危険だと思ったからです。
検査過程に進むと、検査衣に着替えます。浴衣のようなものに、お尻のほうに穴があいている紙パンツでした。Tシャツは着ていてもいいとのこと。このとき、14時くらいでした。
着替えると、粉薬を飲んで、点滴が始まります。粉薬は腸の中を膨らますためのものだったか、腸の動きを抑えるものだったはずですが、忘れました。点滴は、全身麻酔をするので、麻酔に対する反応を緩和するものだとか。
点滴をしてから30分後に検査室に行きました。
血圧計と脈拍計を付け、横たわります。ゆかたがめくられて準備OKになると、麻酔の注射となります。注射は点滴に割り込ませるように点滴のチューブを使って、体内に入れていきます。打ち終わると「だんだん眠くなりますよ」と言われ、確かに眠くなってきます。ふと瞬きをしたら最後、次に気がついたときには終わっていました。
カメラを外すときは少し痛いのか、この時目が覚めました。前回もこのタイミングでした。
目が覚めても麻酔が効いていてきちんと歩けないので、車椅子に乗せられてベッドまで運ばれていきます。
このあと、1〜2時間くらい眠って麻酔が抜けるのを待ちます。そうしたら検査終了です。ただし、このときも麻酔が残っていてフラフラです。十分に休憩して帰るのが良いでしょう。
検査の最中にポリープが見つかると、(この病院では)その時点で切除するそうです。軽ければ問題ないそうなのですが、数や出血量によってはそのまま4日〜1週間の入院になるそうです。
病院を出たのは17時前くらいでした。
今回は入院には至りませんでしたが、二日間にわたってかなりの重労働です。大腸がんでないと診断されるだけでも気が楽になります。気合いを入れて覚悟をして臨むのが良いでしょう。