何に使うかは決まっていませんが、Intel Edison Breakout Boardを買ったので、Mac OS X(Mavericks)でのセットアップをメモします。
まず、BreakoutボードにはUSBが二個口あります。差口の形状が微妙に違う(USB micro-AB?)のですが、両方とも、USB micro-Bで接続可能です。Breakout Boardの上側のUSBがシリアル、下側が電源共有およびUSBマスストレージになっています。下側はUSBチャージャーでも大丈夫ですが、ファームアップデートの際に使用するので、当初はPC接続が良いです。Macbook AirでUSB両挿しで接続していますが、電力が足りないということはなさそうです。
さて、USBを2つつなぐと、EdisonのYocto Linuxが勝手に起動します。Breakout Board上側につながったシリアルに対して通信をするために、
と打ちます。AJ035JT8の部分は環境により異なるかもしれまませんので、都度、ご確認を。ちなみにcuコマンドの終了方法は、'~.'を入力することです。
Yocto Linuxが立ち上がったらログインプロンプトが表示されていると思うので、そうしたらユーザ名=root、パスワード=空でログインします。
初回起動時はファームアップデートにより、最新の環境にします。まず、Breakout Board下側のUSBをMacにつないでいると、FATボリュームがマウントされていることがわかります。
マウントボリュームをFAT32にて再フォーマットをかけます。次に、下記より最新ファームウェア"Edison Yocto complete image"をダウンロードし、unzip後のファイル一式をマウントボリュームにコピーします。
https://communities.intel.com/docs/DOC-23242
シリアル通信でログインしたプロンプトにて、
と打つとリブートして、ファームウェアをアップデート後に、再びログイン可能になります。
ファームアップをしたら、Edisonの設定を始めていきます。設定をするとWi-Fi経由でSSHなどでアクセスできるようになります。
Edisonの設定はセットアップコマンドを利用し、はじめはホスト名を決めます。
次に、rootのパスワードを設定します。8文字以上63文字が必要です。空文字列は認められないので、これは必ずメモっておきましょう。
次に、Wi-Fiのアクセスポイントの設定になります。SSIDをブロードキャストしていれば、そのアクセスポイントに簡単につなげられます。
最後に出力されたアドレスにブラウザでアクセスすると、Edisionの画面を開くことができます。sshdも立ち上がっており、
というようにシェルが使えるようになります。レスポンスもそんなに悪くないので、使い慣れたsshが使えるのは助かります。
さて、Wi-Fiの接続設定が終わったら、次はライブラリのアップデートをしておきます。opkgを使っているようで、下記のようにしてオンラインで更新をかけます。
とりあえずサンプルアプリを眺めようと、Intel XDK for IoTをインストールします。パッケージをダウンロードしてインストールし、アプリを立ち上げてアプリ上でサインアップします。そうするとサンプルアプリを眺められますし、またXDKの使い方についてもアプリ内でナビゲートしてくれたりもします。なお、ウェブサイト上でのサインアップとは異なるようで、アプリ内で実施することがポイントです。
(よくみたら同じリポジトリを指定していますね。なぜアップデートされたのかわかりませんが、たぶんこのステップは不要でした。)
サンプルアプリをXDK経由でインストールする場合には、コンピュータのIPアドレスを予めホワイトリストに登録しておく必要があるようです。
ところで新しいファームウェアではXDKとのセキュア接続になるようだけれども、現在のところはunsecureなコネクションでつながるようです。このままでも良いと思うのですがXDKがすでに対応していてエラーを吐くので、手順に従ってXDK daemonをアップデートしてみます
XDKから接続する場合には、"[+] Add Manual Connection"を選択して、下記のような設定で接続可能です。
試しにサンプルを実施([Upload]→[Build/Install]→[Run]とボタンを押していく。必要なモジュールはXDK経由でインストールしてくれる)しようとしたのですが、、、どうもBreakout Boardだけでは動かないようで…とほほ。
というわけで、このページはこれまで!
【ご参考】
- http://qiita.com/k_kinukawa/items/f46b0f6e0da6072e0a12
- https://communities.intel.com/docs/DOC-23242
- https://software.intel.com/en-us/node/532592
- https://software.intel.com/en-us/html5/xdk-iot
- https://software.intel.com/en-us/html5/documentation/secure-communication-intel-xdk-iot-edition
【疑問点】
- ファームアップは、①マスストレージ経由でファイルを置いて②ターミナルからreboot otaなのですが、もし起動しないカスタムファームを焼いてしまってターミナルが使えなかったら(つまりreboot otaできない)…リカバリのための他の手順はあるのだろうか
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