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2010/02/24

アメリカの国立公園へ行こう - 準備編(どのように宿泊するか?)

さて、これまではどこに、どのようにして行くかを説明してきました。準備編の最後としては、行った先でどのように宿泊するかを述べたいと思います。

アメリカの国立公園は広く、大抵の場合、一日では回れません。したがって、日帰りの旅程を組むのは大変で、どこかに泊まらなければなりません。また、アメリカ人の旅行スタイルは、あるポイントに数泊するのが普通らしいです。そのため、実は国立公園内やそのゲート周辺には宿泊施設がたくさんあります。また、大自然を楽しめる国立公園ですから、中にキャンプ場もあります。

以降では、国立公園内の宿泊施設、ゲート近辺の宿泊施設、国立公園内部のキャンプ場について感じたことを簡単に述べたいと思います。

はじめに、国立公園内の宿泊施設についてです。
    国立公園内の宿泊施設は、大抵の場合、泊まる第一候補と考えるべきでしょう。その場所ゆえに、神秘的な自然を夜から朝にかけてゆったり楽しむことができ、また日中はあまり現れることのない動物たちにも会うことができるかもしれません。加えて、後述のゲート近辺の宿泊施設は国立公園の見所から車で数十分と離れている場合があります。公園の重要なポイントに泊まることができるため、時間をフルに活用できます。最後に、非常によく管理されている場合が多いです。ほとんどのアメリカのホテルは日本のホテルの並以下の管理レベルですが、国立公園内のホテルは(一部を除いて)並以上、かつ、ホテルマンもしっかりしています。 
    ただその反面、デメリットもあります。人気が高いため、比較的(というか断然?)費用が高く、そして予約を取りにくいですのです。数日前ならキャンセル可能な風習のため、一年くらい前から予約を入れておくのが常のようです。
    しかし予約が取れなくても落胆する必要はありません。投機的な予約によるキャンセルが絶対に発生するので、(とりあえずどこかの宿を確保しておいて)出発日まで毎日予約電話をしたり(インターネットの予約テーブルは更新されないことがあります!)、当日早めに行ってゲートで問い合わせをすると宿泊できることもあります。 また、通常予約するにはそのホテルのサイトやアメリカ国内の予約サイト(expedia.comなど)を利用するのですが、既にそれらから先行予約していると思われる海外のサイトを使って予約することもできます。
    例えば、楽天トラベルの海外ホテル検索です。このサイトは一週間くらい前までは様々なホテルに対して先行予約をかけているようで、アメリカ国内で予約がいっぱいであっても、結構予約することができます。 
    ただし、一週間以内に予約可能な状況は見たことがないので、当日出先でチェックしても予約が取れないのが欠点です。

つぎに、ゲート近辺の宿泊施設についてです。
    ゲート近辺の宿泊施設は、国立公園の見所から離れているために不便です。そのため、若干値段が安くなっていますが、ハイシーズンはそれなりに高くなります。国立公園内で予約が取れなかったから、ゲート近辺で泊まる方が多いように思えます。

最後に、国立公園内のキャンプ施設についてです。
    実は、これがすごくお勧めです。
    一番のメリットは、大自然を身近に感じながら国立公園を楽しめること。川のせせらぎ、動物や鳥の鳴き声、澄んだ空気、大空の星々…。日本では知ることのできなかったたくさんのことを知ることができるでしょう。テントを張って、ゆっくりと自然にとけ込んでみてはいかがでしょうか?
    二つめのメリットは価格です。高々$20(≒2,000円)程度で一泊することが可能です。割当エリアも日本のようにすし詰めではなく、テントが何張りもでできそうな区画を占有することができます(予約時に人数とテント数の制限があることも)。アメリカ人はここに南極探検用基地のような大きなテントを持ち込んだり、キャンピングカー(=RV)やSUVで乗り入れています。そのために、そのくらいのスペースが必要なのでしょう。食事もバーキューをする場所が設置されているので自分で作っても良いですし、国立公園内のレストランを利用しても良いでしょう。
    Wenzel Ponderosa 10- by 8-Foot Four-Person Two-Room Dome Tentテントは、ウォルマートターゲットと行ったスーパーで、$30〜$50(≒3,000円〜5,000円)くらいで買うことができます。日本でテントを買う際にはコールマン等の安いテントを買うと水がしみ込んできて大変なことになりますが、もし行き先が雨期でなければ安いテントで問題はありません。むしろ安いテントははじめから雨天での使用を想定していないので、ところどころメッシュで通気性がよく快適です。ただしそのため、くれぐれも雨天での使用は避けましょう。
    もちろんキャンプ場を利用する際のデメリットがあります。やはり、ホテルに比べてシャワーやバスタブがないといったデメリットはあります。ただし、湿気がなくさらっとしている気候では、アメリカ人のように川で泳いで汗をすすげば良いのかもしれません。一泊目はキャンプ場、二泊目はホテル、といったプランも楽しいかもしれませんね。
    国立公園内でのキャンプ場は、現地でそのまま申し込むタイプと事前に予約が必要なタイプがあります。事前に予約が必要かどうかは、国立公園サイトからダウンロードできる各公園のパンフレットやニュースレターに記載されています。予約ができなくても当日空きがでる場合がありますから、予定を延長して延泊したいなと思ったらキャンプ場は良い手段かもしれません。直接申し込む場合は、午後4時前くらいには現地に行かないとレンジャーがいなくなります。レンジャーさんがいなくなっても、空きエリアに料金を払ってマークを付けて宿泊することは可能ですが、なるべくレンジャーさんがいるうちに行った方がいいでしょう。
    最後に、国立公園内のキャンプ場を使用する際に重要次項があります。それは大自然の中にいるということ。大自然を汚さないためにゴミを残さないことや、夜遅くまで騒がないことはもちろんマナーです。それに加えて、アメリカの国立公園では、他の動物が生息しているということを気に留めておく必要があります。特に、熊には要注意です。食事が終わったら、食料やジュース、ハミガキ/シャンプーなどの洗面具はフードロッカーと呼ぶ鉄のロッカーに入れなければなりません。車の中での保管は不可です。こうしないと、キャンプ場に熊を呼び寄せ、キャンパーと熊の両者に悲惨な結果をもたらします。このことは、キャンプ場の各所やレンジャーが呼びかけていますので、その公園やキャンプ場のルールに絶対に従うようにしましょう。

さて、以上で準備編を終わろうと思います。

私も突然巡り始めたものですから、まだまだ経験が足りません。もしかしたらもっと良いTipsがあると思います。そうしたらぜひコメントなどで教えてください。次回行くときに活用させてください。

それでは次回からは、私の行ったことのあるところを写真を交えて書いていきたいと思います。ある意味自分のための記録になりますが、もし他の方々の参考になれば幸いです。

しかし少しずつしか書けないので、そのレポートスピードはご了承ください。

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