SyntaxHighlighter

2017/02/20

ソフトバンクから格安SIMへの移行メモ

家族のソフトバンクのスマホ契約を格安SIMに変更したので、そのメモを残す。移行先の格安SIMはOCNモバイルONE。現在多々ある格安SIMのサービス会社だが、NTTコミュニケーションズのOCNモバイルONEは次の3つの点が他社と異なりオススメ:
  1. NTT系列の会社: もちろん回線はNTT docomo。
  2. 実質無料の自前IP電話付き
  3. 業界唯一のデータ通信量1日コース
    1は他社に対する明確な利点はわからないが、NTTファミリー系列ならではの不具合対策などが期待できると踏んでいる。KDDI(au)とUQモバイルの関係と全く同じではないものの、NTTレゾナント"goo"がスマホセットを販売しているなどNTT系列によるバックアップが厚いことは確か。
    そして最後のメリットは、データ通信の上限リミッターを一日単位で解除してくれる業界唯一の存在。格安SIM業界では月に2〰3GBというコースが一般的だが、月の初めにキャリア網で動画を見まくってしまい上限に達してしまうと、月の残りを低速な通信速度で過ごさなければならなかった。OCNモバイルONEなら一日単位でリセットされるコースがあるので、どんなに使いすぎても日付が変われば元の通信速度に戻る。Wi-FiがOFFになってしまっていたことに気が付かずうっかり動画を見たときなどに救われた気になる。一日の上限は段階的に選択できるので一日の消費量を見ながら契約を切り替えればいい。ただ消費しなかった前日分の繰り越しも可能なため、毎日相当の努力をしないと使い切れないかもしれない。
以上、OCNモバイルONEの魅力を書き綴ってしまったが、実は自分が数年来のOCNモバイルONEユーザであり、その恩恵をずっと感じていたため。今回、そんなOCNモバイルONEに家族のソフトバンク契約を移行する。

まず状況を整理する。初めに金額的なことになるが、ソフトバンクでのスマホ契約はおよそ1カ月で7,000円であったので、OCNモバイルONEにして2,000円程度になることを見込んでいる。もはやソフトバンクから移行しない選択肢は存在しない。次に契約形態について。OCNモバイルONEには"容量シェア"というサービスがある。上記の通信量制限に達しなかった場合、複数回線でその容量を分かちあって効率的に利用できるという契約。これをするためには"SIM追加"という手続きを踏む必要があるが、MNPで移行する場合、ソフトバンクの契約名義がOCNモバイルONEのSIM追加先の契約名義と同じでなければならない。よってMNPの前に契約名義をそろえておく必要がある。最後にソフトバンクで使用していたスマホはSIMロックフリー化の対象外だったため、別途スマホを購入する必要があった。このような状況下でOCNモバイルONEのカスタマーズフロント(0120-506506)に相談して得た手続きステップは下記の通り:
  1. OCNモバイルONENTTレゾナント"goo"のサイト等でスマホ+OCN音声SIM(アクティベートコード)のセットを入手
  2. ソフトバンク窓口にて契約名義を変更
  3. MNP予約番号を取得
  4. 手続きを行い、SIMカードの郵送を待つ
  5. MNP開通手続きを行う
    はじめにスマホの用意であるが、Amazonでも楽天でもどこでも構わない。安いものを用意すればいい。この場合はSIMの購入は不要であり、SIM追加手続きの際に購入することになる。今回セット購入した理由は、動作不全などによる導入を遅らせたくなかったからである。MNPによる移行はスムーズに行わなければ電話もネットもできない期間が生じかねない。そのため敢えてスマホセットで購入することにより、相性問題を回避することにした。また、実はSIM代も含んだNTTレゾナント"goo"のセット価格がかなり安かったということも理由の一つである。
    スマホセットの申し込みを行い、スマホが届いたら手続きに入る。スマホの到着を待つ理由はスマホとSIMがなければ契約を移行する際に動作する端末が手元にあることを確実にするためである。ソフトバンクの契約名義変更はショップに行く必要がある。契約の現名義人と変更先名義人でソフトバンクショップに行き、免許証を提示して終了。ただし、3度も足を運び1時間ほど待たされた上にソフトバンク光のセールスをさんざん聞かされ(ソフトバンクからMNPで出ていくと伝えているのに…)、最後に名義変更事務手数料として3,000円も必要だったのが残念。サービスの悪い公務員ですら、住民票の発行は300円で行える。キャリアが免許制であるなら、この辺りは国から是正が入って改革しても良いように思った。名義変更には1日必要なので、この次のステップは翌日以降となる。
    さていよいよMNPをする。MNPはソフトバンク本部(0800-100-5533)に電話して、MNP番号というものとその有効期限を取得する。「格安SIMならYahooモバイルもあり、いまなら特別キャンペーンを案内する」と優しく誘われるがソフトバンクをやめたいので頑なに固辞する。意思が固いことが伝わると、MNP転出事務手数料3,000円、締め日までの月額金額7000円は日割りできない、といった追い打ちが告げられる。早くソフトバンクから辞めたくなったので甘受する。電話での手続きが完了すると、MNP番号と有効期限がSMSですぐに送られてくる。これは今後必要なので別途メモしておく。
    次にOCN側で手続きをする。スマホセットにはSIM代が含まれているのだが、実際にはSIMカードはまだ入っていない。代わりにアクティベートコードが入っている。このアクティベートカードを使って音声SIMの追加を行う。OCNモバイルONEのユーザページに行き、音声SIMの追加手続きをする。アクティベートコードと一緒に記載されているページにアクセスして登録をすると、新規の別契約となってしまう。容量シェアをする際には、"SIM追加"の手続きをする必要がある。なお、"SIM追加"で手続きをする際にアクティベートコードの入力欄がない場合はカスタマーズフロント(0120-506506)における電話での登録になるもよう。この辺りはよくわからなかったので、アクティベートコードの入力欄がなければ即電話をして聞いたほうが良い。 ちなみに今回はこの最後の最後の時点で方針を変更し、容量シェアをすることはやめ、新規の別契約とした。"SIM追加"の手続きをする際にコースが選べずに気が付いたが、"容量シェア"というのは現在の110MB/日を追加するSIMと共有するものであり、110MB/日の二回線を束ねて契約するものではなかった。SIM追加のみで1100円を払うか、容量シェアできないが110MB/日の回線を1600円で新規契約するか…。迷わず後者に方針を変更した。
    上記で申し込みを終了すると、4日くらいでSIMカードが届く。そのSIMカードに製造番号などが記載されているので、再度ウェブページにアクセスして登録をする。すると2時間ほどで、ソフトバンクからOCNモバイルONEへの移行が完了する。この移行直前までソフトバンクの回線は利用可能。2時間の間に突如使えなくなるので、そのあとはSIMカードをスマホに差してスタンバイしているとしばらくしてOCNモバイルONEでの利用が可能となる。
まとめると、ソフトバンクからOCNモバイルONEへの移行は非常に簡単に行えた。容量シェアをする必要がなかったり、スマホをすでに持っている場合はより簡単にスピーディに手続きが完了するはずだ。買う場合に必要なステップとコストを下記の表にまとめてみた。
No.手続き費用スマホが必要な場合容量シェアする場合新規契約する場合
1スマホセットでスマホとSIMを用意する20,000円〰くらい
2ソフトバンクショップで名義変更事務手数料 約3,000円
3MNP予約番号を取得するMNP転出費用 約3,000円
4SIMやMNPの登録手続きを行う
5MNP回線手続き約3,000円。ただしスマホセットの場合はセット代金に含まれている。
わからないことがあったらカスタマーズフロントに問い合わせる(0120-506506)のがベスト。接続に時間がかかることもあるが、懇切丁寧に教えてくれる。また、MNP移行による不通時間はウェブで申請してから数時間だけ。手続きは簡単だし携帯ショップで待たされることもないので、格安SIMへの移行をためらっている人にはチャレンジをしてみてほしいと思った。そのために、今回の件をメモとして公開する。

0 件のコメント:

コメントを投稿