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2005/08/07

2005/08/06 苗場山(なえばやま)

前日 苗場山は東京から少し遠し、今の時期は暑いだろうと予想されるため、登山口の少し先にある和田小屋に一泊して早朝登山することにしました。眠くならないように国道17号で行こうとしたのですが、 16 時着に間に合わなくなりそうになったため、三国峠は避け、関越道に乗りました。関越トンネル手前の谷川岳 PA では「谷川岳の水」を飲むことができます。多少温いですが、あっさりしていて美味しいです。この PA は周りが山に囲まれていまして、秋になると素晴らしい紅葉を見ることができます。さて、湯沢 IC から出てグングン加速しながら山を上れば「かぐら・みつまたスキー場」に着きます。和田小屋はこのスキー場を上ったところにあり、脇の林道を進みます。苗場山の登山口には広めの駐車場があり、一般登山者の車両はここまでしか上れません。和田小屋宿泊者は通行止めのチェーンを外し、更に上に上ります。林道は苦手なので少しビビっていましたが、非常によく整備された道で、無事辿り着くことができました。関越道がスムーズだったためか、結果的に 1H 早く着きました。和田小屋は一泊二食付きで 6,500 円也。食事はお弁当とすることもでき、朝食をお弁当として頼みました。湯沢付近では激しい夕立に会いましたが、宿の主人が言うにはこの季節は毎日夕立があるが、朝は晴れているとのこと☆。夕食を食べる前にお風呂に入り(水が豊富!)、美味しい和風創作料理を食べ、就寝。金曜の夜であったためか、宿泊者は 12 名(定員 50 名)。騒がしくなることもなく、いつの間にやら翌朝へ突入していました。


04:00頃 起床。少し薄く明るくなりつつあり、仕度開始です。まずは歯を磨いて、忘れずにトイレ。と、そうこうしているうちに隣のグループは出発していまいました(まだ暗いって!)。

04:45頃 出発。薄暗かった空もオレンジ色に明るくなっていました。登山道はスキー場の隣の林に突入して行きます。

05:00頃 なんだか体調がおかしい。どうやら小屋のホコリにノドがやられ、喘息っぽくなっている模様。すぐに息が上がってしまいます。しかし、酸欠で頭が痛くなるわけでもないようなので、休み休み登りました。

06:00頃 下の芝着。ここで和田小屋のお弁当を食べつつ、休息。すると、後から人が追いついてきます。自分としてはそこそこ速いペースで来たつもりでしたが、後続はもっと早く、そして下の芝で休息することもなく先に行きます。小屋にいたおばちゃん軍団も追いついてしまい、しかし彼女らもここで休息することに。とても低い声で騒がしく(まるで野鳩のようだった)、小鳥のさえずりも止んでしまったため、先に出発することにしました。

07:20頃 上の芝着。中の芝でも休憩しましたが、時刻は忘れました。下の芝、中の芝、上の芝では、中の芝が一番広く、ニッコウキスゲがポツポツと咲いています。上の芝は岩がゴツゴツある感じだったと思います(ちょっと違うかも)。ここまで来ると、少し体調が治りかけており、だんだんと本調子に戻ってきました。

07:30頃 上の芝の少し先に「顕彰乃碑」があります。三角形の石に埋め込まれた碑で、苦しい苦しいばかり言っていると見落としてしまいそうな脇道にあります。最初は古代遺跡か「三つ目がとおる。」に出てくる何かかと思いました。「昭和五年に初めて苗場山に登った…」というようなことが書いてありましたが、体力回復中の私には解読するための酸素供給がなされなかったため、難しいことはあまり考えず、先に進むことに。

# 下記ページに解読文(?)が載っています:
#
http://www.geocities.jp/bliz_kyouso/sangaku_log3.html
# > 松木善之七
# > 酒井由郎
# >
# >
# > 両氏は越後長岡の人
# > 昭和五年四月スキーによる
# > 苗場山初登頂しこの山を
# > 世に紹介後進を指導された
#
> 偉業を称えて之を建つ

07:50頃 鉄梯を使って岩を這ったりして平坦な道程をしばらく歩むと、あっけなく神楽ヶ峰に着きます。ここら一帯は急斜面にそり立っているため、斜面にぶつかって立ち上がる風が吹き、とても気持ちがいいです。もうこのころには朝の体調不良は全快☆ ここから 100M ほど一旦降り、前方に見える断崖絶壁の苗場山に挑みます。

08:30頃 降るのも大変でした…。途中に雷清水があり、とても美味しい水を体内に注ぐことができます。山の清水って美味しいですよね。一番美味しかったのは、飯豊山頂上付近で偶然発見した地図にも載っていない清水(2回目に行ったときには見つけられなかった)で、あのときはガブ飲みしました。今回は 2.5L の茶を持っていることもあり、美味しかったけどほどほどにして進みます。峠の中間派お花畑になっており、様々な花が咲いています。咲き乱れるというほどではないですが、種類は豊富です。ここからは、見上げた際の自身の首の角度からもわかるくらいの急登が始まります…。

09:10頃 ひーひー言いながら 30 分くらい(?)、雲尾坂というところに着。もう少しだと思いつつ、見晴らしが良いので休憩。ここで、下の芝で初めに抜かれた人と入れ違い。メチャメチャ速い!!!

09:20頃 なんとか山頂付近の湿原に到着。す、すごいの一言!!! ひたすら苦しみながら登ってきた斜面の上に、こんなにも広大な湿原が広がっているなんて。空気は美味しいし、日差しは強いのに涼しくて過ごしやすく、まるで別天地☆ 美ヶ原と似ているけど、ここは湿原で牛はいません。青い空と白い雲が沼に反射していて、、、苦労した甲斐があったと言うものです。

10:00頃 手前の広場で休憩して、山頂へ。予定より 1 時間も遅れてしまいました。山頂は「遊仙閣」という山小屋の裏にひっそりとあります。中学生の男の子たちはこれを発見できず、神楽ヶ峰を目指して下山しかけていました。慌てて教えてあげましたが。その小屋の隣に、苗場山自然体験交流センターという建物もあり、こちらも泊まれるようです(7,300 円也)。本にも書いてありますが、このどちらかに泊まれば夕焼けと朝焼けの二つを楽しむことができるでしょう。次回はこのプランで行きたいです。

10:45頃 いつまでも居たい高層湿原でしたが、雲行きが怪しいため下山開始。苗場山から見る神楽ヶ峰もなかなか険しいです。まぁあとは帰るだけ、ゆっくり行くこととしました。

11:45頃 下山開始後 1 時間。やっと神楽ヶ峰まで戻ることができました。ここまでにすれ違った人は、ほとんど死んでいました(笑) 「こんにちは」と言えば「こんにちは」と返ってくるものの目でその必死さを訴えている人や、ほとんどロボット的に言い返しているだけで、こちらの存在を気にもしない人が多数いました。中高年の方には非常にしんどいと思います。でも頂上には素晴らしい景色が待っているので、頑張れ頑張れと応援していました。

14:00頃 来た道を引き返して下山。降りは予定通りでした。小屋に戻ってアイスとコーラを貪り食べる。小屋の主人曰く「20歳のころには苗場山まで 2H で登っていた」とのこと。荷物持たずのほとんど小走りだったようですが、ほとんど超人的です。でもそんなことをするほど魅力がある山なんだと思い、また行ってみたいと思いました。




登山道全般に渡って、多くの種類の花が存在。麓に泊まって日帰り登山も、頂上泊で日の出・日の入りを楽しむプランも、両方楽しみたい。

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