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2022/03/06

フリードをオールシーズンタイヤにタイヤ交換 GB7(2018) - KUMHO SOLUS 4S HA32

新車購入時から装着していたエコタイヤYOKOHAMA Bluearth E50C 185/65R15 88Sが満4年を迎え、スリップラインにはまだ数ミリあるものの、そろそろひび割れが本当によくないだろうということで交換することになりました。

2022年4月以降タイヤ価格が順次上がっていくとのことですが、正直既に高いです。

ディーラーにて見積もりをもらったタイヤはダンロップですが交換手数料含めて7万円(値引きを入れて6万円)ということで、スポーツカーでもないのに、そのような値段を払うことは残念ながらできません。。。

エコタイヤの賞味期限が4年であることがわかったのですが、スタッドレスを買っても最大で3〰4年で交換なので、そこはエコタイヤもスタッドレスタイヤも寿命は同じようです。現在スタッドレスタイヤを持っていませんが、今後買うとしたら、3〰4年のサイクルでエコタイヤ(夏タイヤ)とスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)を合わせて同時に交換しなければなりません。ざっくりタイヤ費用が2倍です。

雪国にいるわけではないのでスタッドレスタイヤを常時必要としているわけではなく、夏に履くのは性能的にも騒音的にも好ましくありません。そこで、ここ数年で出てきたオールシーズンタイヤへの交換を検討することにしました。

いろいろ検討した結果、2〰3年の交換を見据えてKUMHO SOLUS 4S HA32 185/65R15 88Hを選択しました。(迷ったのは、MICHELIN CROSSCLIMATE 2です。)


  1. オールシーズンタイヤとは
  2. 他のタイヤとの価格差
  3. (まず!)登録しておくと便利な設定
  4. いつ買うのが得か
  5. どこで買うのが得か
  6. タイヤ選びのポイント
  7. 交換手順・体験はどうだったか
  8. インプレッション

■オールシーズンタイヤとは

オールシーズンタイヤとは、夏の炎天下でも使えて冬の雪道でも走行できるタイヤです。夏と冬でタイヤを履き替える必要がありません。また、冬のスタッドレスタイヤほど、夏につかっても減りが早かったり劣化したりするようなことがないタイヤです。

いっぽうで、夏タイヤほどの走行性能(制動力)や雨天性能がなかったり燃費効果が低いですし、スタッドレスタイヤのようにアイスバーンでの駆動力・制動力があるわけではありません。

つまり、夏のエコタイヤと冬のスタッドレスタイヤの中間に位置するタイヤです

ところで、アメリカでは"M+S"(=Mud(泥) & Snow(雪))マークの付いたタイヤは夏タイヤとして一般的です。 日本で売られているオールシーズンタイヤは"M+S"マークに加えてスノーフレークマークが付与されています。このマークがついているタイヤは、圧雪路や氷結路の走行も考えて設計・生産されているタイヤになります。もちろんスタッドレスタイヤのほうが氷結路走行の性能は高いのですが、たまに雪が降るという地域においては全く使えないタイヤではありません


■オールシーズンタイヤの他のタイヤとの価格差

先日ディーラーでタイヤ交換が進められ、おすすめのタイヤ銘柄と費用を見積もってくれました。その内容とは…

ダンロップ エナセーブ RV505 185/65R15 88H13,918円/本
交換工賃2,375円/本
バルブ代125円/本
廃タイヤ料250円/本

でした。4本合計で73,400円(税込み)、キャンペーン値引きで58,700円(税込み)…。15インチでこの値段は高すぎるのですが、SUVに乗っている方はお予算は大丈夫なのでしょうか?!

上のエナセーブの価格はディーラー価格であり、値引き額15,000円の工賃分を引き4本で割り、一本あたり2,500円位を引いた価格が本当のディーラー価格なのだろうと思います。 

しかしだいたい11,500円/本(税込)だと考えても高いです。これに加えてスタッドレスタイヤも揃えたらいくらかかるだろうか…と思い、ネット上の他のタイヤ種別と比較してみた結果が下記の表です。いちおう住友ゴムのダンロップのタイヤで比較しています。

夏タイヤ(エコタイヤ)スタッドレスタイヤオールシーズンタイヤ
エナセーブ RV505WINTER MAXX 03ALL SEASON MAXX AS1
185/65R15 88H185/65R15 88Q185/65R15 88H
8,120円/本12,875円/本12,315円/本
ダンロップ/タイヤのみ(ホイールなし)/税込み

というところで、夏タイヤと冬タイヤを合わせると1本2万円ほどになり、それならオールシーズンタイヤを履いたほうが予算もスペースも手間も用途もすべてにおいて都合がいいということがわかりました。

今回新車から履いていたエコタイヤの寿命が4年だとわかりました。もっと履き続けることもできたかもしれませんが、騙しだまし乗り続けてバースト事故につながるのは怖すぎます。その事故処理と手間のほうがお金がかかるでしょう。とはいえエコタイヤとスタッドレスタイヤの同時持ちで2〰4年に一回8万円の出費も押さえたいので、オールシーズンタイヤを買ったほうが非積雪地域においては財布にも環境にも優しい選択となります。


■(まず!)登録しておくと便利な設定

つぎにオールシーズンタイヤをいつ・どこで買うかという話になりますが、その前にしておくことがあります。

下記にお持ちの車両データと登録しておくと、商品検索時に車にあった商品でフィルターしてくれます。サイズ違い防止などにも役立つので、絶対に設定しておくのがオススメです


■いつ買うのが得か

下記のグラフはダンロップオールシーズンタイヤALL SEASON MAXX AS1kakaku.comの価格変動です。当然春先かと思っていたのですが、実際にはいつ買っても変わらないみたいです。

なお、2022年最後に価格が跳ね上がっているのは、コロナの影響および石油価格上昇につき、値上げが実施されたからです。


■どこで買うのが得か

これまでのメモでディーラーの価格は高いということは述べました。決して悪いわけではなくて、取り付けの品質やアフターサービスなど、細かな信頼は絶対的なところがあります。その価格だと考えてディーラーで交換する価値はあると思います。しかし先立つものがないので、他の手段を当たらなければなりません。

他の手段と言えば、オートバックスやイエローハットなどの車用品店やガソリンスタンドです。これらのところでもタイヤを買って取り付けることはできますが、どちらかというと事故などの飛込みか、接客サービスによる交換です。ただ大きな欠点があって、その時店頭にあるタイヤしか取り付けられないことです。発注ということもあると思いますが、このタイヤ!、というのが決まっていないといわれるがままの取り付けになってしまうでしょう。

というイメージをもっており車用品店やガソリンスタンドのことはあまり調べていないのですが、さらに他の選択肢となるとタイヤネット通販です。

タイヤネット通販で心配なのは、取り付けについてです。通販でタイヤを購入して自宅に運ばれてもスペースを取りますし、ガソリンスタンドやディーラーに持ち込むのは嫌がられそうですし面倒です。

それについては心配無用です。通販サイトで独自の取り付けサービスがあり、自動車整備工場にタイヤを直送して、その工場でつけてもらえるように前金で手配してくれます。タイヤを買うとともに同じサイト上で予約をして、当日行くだけになります

バルブ代と廃タイヤ料を現地で支払わなければならないケースが大半ですが、Tirehoodのようにコミコミで手配できる安心のショップもあります。

タイヤネット通販は大まかに次の3つだと思い、表にまとめました。

通販手段楽天AmazonTirehood
取り付け楽天Carタイヤ交換による契約店Amazonサービスチケットによる契約店Tirehoodサービスチケットによる契約店・オートバックス
バルブ・廃タイヤ代△ 契約店での支払い△ 契約店での支払い◎ コミコミ。取り付け時の支払いがなく明瞭会計
備考○ 契約店数が少ない?
△ タイヤの発送元・品質を信じれるか?
○ オートバックスでも取り付けできるが割高。

今回は楽天での通販を選びました。理由は、①実店舗のある楽天ショップに在庫があったこと、②商品価格が一番安かったこと、③地域の契約店でバルブ・廃タイヤ料が比較的安そうなことが分かったこと、です。


■タイヤ選びのポイント

タイヤネット通販で気を付けなければならないのは、タイヤの製造年月日です。

タイヤは生鮮食品と同じです。

放っておくとゴムが劣化し、使用できる期間が減少していきます。特にスタッドレスタイヤはゴムが硬化していき、本来の性能が発揮できなくなるとも言われています。ネット通販で激安のタイヤが売っていることがあるのですが、この大半は売れ残りの在庫を安く買いたたいたもののようです。Amazonでは「3年前に製造されたタイヤが送られてきた」というコメントも見うけられました。

タイヤのネット通販で古いタイヤを売られないようにするポイントは2点あります。それは、

  1. 評価が高く、メジャーな通販店舗で買うこと
  2. 発表日が比較的最近の銘柄のタイヤを選ぶこと

です。

メジャーな通販店ではタイヤの流通が盛んなので、どんどん新しいタイヤに入れ替わっていきます。売れているお店=古いタイヤの在庫なし、と考えることができます。評価が高ければ、尚良いでしょう。また、強制的に古いタイヤを掴まされないようにする手段として、発表されたばかりのタイヤを購入することです。たとえば1年前に発表されたタイヤであれば2年以上前の在庫は存在しないので、どんなに古くても前年のタイヤを入手できます。

今回選んだタイヤ銘柄は1年前発表の新製品ですので、どんなに安く売っていても少なくとも前年生産のタイヤです。この点の心配はまったくなく、実際に来たタイヤも6カ月前に製造された新しいタイヤでした。

今回KUMHO SOLUS 4S HA32 185/65R15 88Hを選んだのですが、1年前発売開始の新モデルであることのほかに、値段が格安であることが理由です。いわゆるアジアンタイヤです。

正確には韓国のタイヤメーカーKUMHOタイヤになりますが、オールシーズンタイヤ一本あたり7,600円(税込)です。オールシーズンタイヤがダンロップのエコタイヤよりも安く手に入ってしまいます。 もちろん新品における性能が日本メーカーのものに比べて低いだろうという懸念はありますが、スタッドレスもオールシーズンタイヤもせいぜい3〰4年で買い替えが発生するとなれば、安いタイヤを少し短い期間で履き替えていくのもアリだと思いました。

フリードはスポーツカーでなく普段も安全運転に徹していますし、雪道を常に走るわけでもないので、一般的なタイヤ性能が確保されていれば十分と判断したのが理由です。また、新モデルですので、その性能が他メーカーに追従できているのではないかと考えたこともあります。


■交換手順・体験はどうだったか

はじめに、かかった費用は下記のとおりです。安く交換できたと思っています。

KUMHO SOLUS 4S HA32 185/65R15 88H 4本30,400円
楽天Carタイヤ交換チケット (4本分)8,360円
バルブ・廃タイヤ料 (4本分)2400円
合計 (4本分・税込)41,160円

具体的な手順ですが、まず楽天Carのサイトで近所に取り付け店があるかどうかを確認します。

次に楽天市場で車種とオールシーズンタイヤでフィルターします。そのあと発売日順に並べるなどして、比較的新し目で希望の値段にマッチしたタイヤを選び、出店ショップも確認しながらカートに入れます(まだ買わない!)

このときのタイヤのページに楽天Carタイヤ交換チケットを買うリンクがあると思うので、そちらもカートに入れます。タイヤとチケットがそろったら購入手続きに進み、支払いを済ませます。

支払いを済ませると注文番号などが確定するので、すぐに楽天Carのサイトで注文番号を入力して取り付け店への予約日を指定します。特に難しいことはなく、ガイドに書いてある通りにすれば問題なくできます。取り付け日が希望店舗により確認されたら連絡が来ますので、タイヤショップから取り付け店にタイヤが発送され、自身は当日取り付け店に行くだけになります。

当日取り付け店に行って取り付けを依頼し、だいたい40分後に完了。今回はバルブ代(250円/本)とタイヤ料(350円/本)を支払って完了となりました。取り付け店のエンジニアも非常に親切・丁寧で、朝一番の予約枠だったにもかかわらずスタンバイしてくれていました。楽天経由でのタイヤ交換もよくあるようで、とてもスムーズに交換が進みました。


■インプレッション

フリードに取り付けたところ…すごくかっこいい。このフリードは前期型ですが、後期型のクロスターであればオールシーズンタイヤのゴツゴツ感がより一層マッチしていそうです!

いちおうですが、オールシーズンタイヤとしてM+Sマークのほかに、スノーピークマークもついていました。

また、製造年月日も3621と示されており、21年の36週目(36/4=ほぼ9月)ということで比較的新しいタイヤが来ました。

タイヤを変えた当日に走った感想は、、、

  • (オールシーズンタイヤで当たり前の)ロードノイズが若干する
  • (オールシーズンタイヤで当たり前の)ゴツゴツした振動がする
  • もしかするとモーター走行率が低下しているかも(オールシーズンタイヤの転がり抵抗が高いのかも?)

というもの。いずれもオールシーズンタイヤでごく普通に想定される程度で、気にしていた安いタイヤだからどうこうはあるものではありませんでした。もちろん急制動の性能や使用できる期間が短いなどの不都合はあるかと思いますが、それは織り込み済なのでこれから見ていこうと思います。(3カ月後レビュー: タイヤの角が取れたのか自分が慣れたのか、ゴツゴツ振動はなくなりました。また燃費も変わっていないようです。)

強いて言えば、、、

  • "ENGINEERED IN KOREA"や"KUMHO"というラベリング。"Designed by Apple in California"のパクりなのか流行りなのでしょうが、こういうのはありがちなダサい要因の一つです。結局"MADE IN CHINA"なのに、それをなぜか言いたくないという本音が見えてきます。
  • また、"KUMHO"はメーカー名(錦湖)であって"TOYO"や"YOKOHAMA"などと同じですが、住友ゴムの"DUNLOP"のようなブランド名のほうが個人的には好きです。ですので、"SOLUS"の一言でバーンと済ませたほうがデザインセンスがあっていいなぁと思います。
  • これはそういうものかもしれませんが、スリップラインのインジケーターが少し心もとない…です。

最後にKUMHO製のオールシーズンタイヤですが、もともと欧州向けのタイヤであり寒冷地の韓国で仕上げられたタイヤです。韓国製だから…などと先入観で言うよりも、むしろ信頼したいと思っています。安いのにしっかり使えれば、最高なタイヤです。かつての"MADE IN JAPAN"がそうであったと思います。そういった期待を込めて、来期の冬シーズンは雪道での走行を(安全に)試してみたいと思います。

2018/04/30

フリード (GB7 2018)へのナビ取り付け

日産マーチ(YK12)からホンダフリード(GB7)に乗り換えました。ディーラーから最新地図のオプションナビへの載せ替えを勧められましたが、
  • まだ壊れていない
  • 地図は外環千葉区間が開通してから
  • 後日ドラレコを付けたりナビ交換したりする場合、自分でやっておかないと自分で交換できない
ということから、これまでつけていたナビを移植することにしました。ここにその作業メモを残します。なお、このページを参考にされて取り付けされた際の一切の責任は負いかねますのでご注意ください。


はじめに配線図を作りました。下記のようになっています。
ナビは10年以上使い続けているKENWOODのHDV-810[取付説明書, 取扱説明書]です。今回それにドラレコもつけてしまいます。フリード(GB7)のナビ装着用スペシャルパッケージにはリアカメラがセットになっています。リアカメラ録画が可能なドラレコを導入すれば、後方映像も同時に録画できるようになります。ナビの取り付け時に一緒にやってしまえば、後々外したりしなくてすみます。なので、今回ドラレコを購入し、一緒につけることにしました。下に用意した機材・道具を列挙します。

もう10年以上も使い続けられているHDDナビ、HDV-810一度地図更新をしていますが、比較的新しい道路を走ると地図上は道なき道を進んでいる状態。地図は微妙な感じになってきましたが、本体はまだまだ現役。壊れるまで使おうと思います。それにしてもKENWOODのナビは機能面も申し分なく、そして何より物持ちが良いですね。

ナビ装着用スペシャルパッケージを活かすべく、リヤカメラ映像も記録可能なダブルレコーディングのパイオニアND-DVR30。このドラレコを付けるためにRCA分配器RD-VRD10を用意し、フロントガラスの映り込みを防ぐために偏光フィルターAD-PLF1も準備しました。
ナビ装着用スペシャルパッケージで装備されるリヤカメラの画角は超広角です。純正ナビをつけていると純正ナビが適切な見え方に補正してくれますが、純正ナビでない場合はそのままでは歪んでしまって見えにくい映像になっています。そこでデータシステムのRCA018Hを挟むことで3段階の画像を切り替えて使うことができます。適合表によると切り替えがビルトインスイッチで可能なRCA018H-Bもあります。ただしGB7(ハイブリッド Honda Sensing)にはスイッチのメクラスペースがなく、RCA018Hを利用することにしました。

Just FitのKJ-H62DE、ナビの取り付け金具になります。エーモンのH-2563との違いはリバース・パーキングの分配カプラの有無。小さな線を加工する必要がなくて便利です。ホンダ純正の金具だとGPSアンテナ用のステーが付いているという話がありますが、GPSアンテナはダッシュボード直置きで構いません。やはりリバース・パーキングの分配カプラーに軍配に上がりました。

意外にも必要だったのがアース分配器。フリードのダッシュボード内部はほとんど隙間がなく、また、アースを取るボディ留め具がありません。正確には留め具があるのですが、車両からのアースコネクタが多数ハメられており、手が届きにくい状況で万が一これらのいずれかを外してしまって元に戻らなかったら…車が動かなくなってしまいます。そのため、このアース分配器を使って、ナビ取り付け金具のハーネスから得られるアースとナビ側のアースを一緒に止めながら他の機器のアースもまとめていきます。なお今回この分配器を二つ使いましたが、作業中、6mmφのボルトとナットでアースをまとめても良いかと思いました。

配線ツールあれこれ。
地味に必要な内装剥がしと養生テープ。内装を傷つけないようにダッシュボードを外していきます。

そのほかドライバーや手袋などが適宜用意する必要があります。道具の準備ができたらダッシュボードを取り外していきます。

はじめにすることと言ったら"養生"です。これまでの車で養生テープを貼ることなんてしたことがなかったのですが、フリード(GB7)の内装は洒落ていて傷つきやすいです。ナビ直下のピアノブラック塗装のエアコンパネルや、木目調のダッシュボードラインなど。小物置きも比較的柔らかそうなゴムまたはプラスチックなため、擦っただけでアウトです。必要以上に養生テープを貼ってガードしておきます。なお、写真ではナビパネルの周りに少ししか養生していませんが、取り付けの際にエアコンパネル前面に養生テープを貼り、ギヤノブはグルグル巻きにして、さらにその上からタオルを乗せてガードしました。

ナビパネル横のダッシュボードラインも外します。エアコン口も合わせて外れます。こちらも境目に養生テープを貼りますが、特に右下は内装外しを使うので必ず貼っておくのが良いです。

養生テープを一通り貼ったら、いよいよ取り外しです。ナビの口の下に小物入れがあると思うのですが、その上側がメンテナンスパネルになっています。左上にマイナスドライバーが入るような細長い穴がありますので、そこに内装外しを食い込ませてメンテナンスパネルを浮かせながら取り外します。

メンテナンスパネルを外したら、そこに手をかけて力を徐々に入れながらナビパネルを外します。クリップで止まっているだけなので、コツ・力加減がわかればすぐに外せます。ハザードのコネクタは外しておき、ナビを取り付ける際に忘れないように再度接続します。どこかに行かないように、養生テープなどで固定したり印をつけておくとわかりやすいです。

ナビパネルを外すと最上部に何者かが鎮座しています。たぶんですが、これはETCのアンテナかなと思っています。本来ならばここにGPSアンテナを置けるとラッキーでした

次に右側のダッシュボードラインを外します。この写真の手の位置に若干の隙間があります。そこに内装外しを食い込ませていくとクリップが外れて手を入れられるようになります。手が入ったらナビパネルと同じ要領で力を徐々に加えていきながら外します。

右側が浮いてくるとナビパネル横の左側にも隙間ができてきます。手が入るようになったら、こちらも力加減に注意しながら引き外します。

このダッシュボードラインは、スタートボタンとTRIPボタンの二つのコネクタがあります。こちらも外してわかるように固定しておきます。

さてこれから配線作業が発生するため、バッテリーを外しておく必要があります。バッテリーはエンジンルームの右側にあります。

バッテリーを外すといっても、マイナス端子を外すだけです。火花が散ることもあるので、手袋をしてマイナス端子のナットを緩めていきます。全部外す必要はなく、マイナス端子の金属金具がバッテリーから取れればOKです。

マイナス端子をはずしたらタオルで巻いて絶縁しておきます。このあと5分ほど待ってから次の作業へすすみます。

運転席Aピラーを外すために、まずはウェザーストリップを外します。手で引っ張ればそのまま取れます。Aピラーに接しているエリアだけで十分かと思います。

次にAピラーに手を食い込ませながら横に引っ張ります。するとクリップのいくつかが外れ、Aピラーを上にずらせるようになるので、上にずらすとAピラーがクリップのフックから外れ、Aピラーを取り外しすることができます。なお、カーテンエアバッグ装着者は取り外す際に白いエアバッグパーツに注意が必要で、写真の赤いクリップにはその構造を理解して外し、そして取り付ける必要があります。取り外しはできると思いますが、取り付けは難しいかもしれません。自信がない方は事前にディーラーや整備工場でレクチャーを受けるなど、ヒントをもらっておくのが良いでしょう。

また、クリップの取り外しをラジオペンチで行った結果がこの写真です。きちんとクリップリムーバーを使わないとこうなるかもしれませんのでご用意を…。

ここまでで外す工程はすべてです。

GPSアンテナや光VICSモジュール(古っ)、そしてドラレコの配線(電源とリアカメラ信号)をAピラー側からダッシュボードラインを通りナビパネルへ伝わせます。かなり狭いのですが、根気よくやれば不可能ではありません。場合によっては針金で誘導するなどしてもいいでしょう。配線が終わったらGPSアンテナとVICSはそのままダッシュボードの上に置けば十分です(場合によっては両面テープで固定)。

ドラレコの配線はAピラー沿いに窓上部までもっていき、ドラレコ貼り付け位置まで窓上部に配線を這わせ、配線自体をルーフ素材の中へ押し入れて完成です。余計なケーブルはAピラーもしくはダッシュボードライン裏に収納します。

次にナビと取り付けキットのハーネス、そして車両側のコネクタを接続します。これはナビや取り付けキットの説明書を見れば可能です。アースは前述のとおり車両側へ固定する箇所がないため、取り付けキットのアース線をアース分配器につなぎ、同様にナビや他の各アース線を分配器に接続していきます。おそらくテスターで確認するのがベターですが、取り付けキットのハーネスがちゃんとついていればアースも来ているはずです。

最も厄介なのはこの最後のステップです。ナビを取り付けようとはめ込むと…スペースがなくて取り付けできません!リアカメラ映像変換器やシガーソケット、アース分配器、ヒューズなど、かさばるものがたくさんあり、ナビ用スペースに収まり切りません。このような場合は、配線にゆとりを持たせて、ナビパネル奥の左右スペース、ダッシュボードライン裏、ナビパネルスペース下部にあらかじめ押し込んでしまいましょう。するとなとか…入る…はずです。ほんとギリギリのスペースしかないので、最後の取り付けは無理して断線してしまうことがないよう注意して実施する必要があります。



最後のほうは夕方になってしまって写真を撮れなかったのですが、フリードは取り外しよりも取り付けが大変な車種でした。ただナビが壊れた時には自分で対処できるようになっておかなければならず、今回の努力は次回で報われるでしょう。よって、このメモを残し、将来で活かします。