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2006/01/08

七日堂裸参り




ふんどししめて任務完了しますた。

詳細レポは帰ってから書きま~す。
(我、電池切れなり)


19:00頃に柳津に着く。メンバーはO野氏、タ●キング氏、そして私。後にテキーラ氏が合流する予定。この時点で外気は非常に寒く、歩いていると靴に冷水が染み入って来た。とても冷たい。

圓蔵寺を経由し、つきみヶ丘町民センターを目指す。つきみヶ丘町民センターで、ふんどしを貸してくれる。このときは撮影とふんどし姿、どちらにするか気持ちは半々だったが、この後自体が急変した。
http://www.aizu-reichi.gr.jp/ennzou/

あまりの寒さに耐えかね、小池菓子さんの饅頭を食することにした。柳津に来たときは必ず食べているお饅頭で、できたてホカホカ、温かいお饅頭です。
http://www1.ocn.ne.jp/~yanasho/awaman/awaman-manjyuu/koike/koike.html
http://www.aizu-furusato.com/pfaizu/guide/iimono/html/awaman.html

湯煙が醸し出す叙情的な店先を撮り[写真左]店内に入ると、O野氏とタ●キング氏がイスに座ってくつろいでいる。お饅頭を食べながら町民センターに行くのではと思っていたのですが、とっても親しみやすい口調の小池社長とついつい談話。裸祭りには例年300人前後参加していることや、この行事は 1,200年もの間続いていることを聞く。

そうしていると、参加するならウチから参加しなさいと言われる。参加するかどうか決めていなかったのですが、ふんどしは一人では締められないので締めてあげる、その前にお風呂に入って身を清めなさい、その前にご飯食べなさい、とあらよあらよと参加の段取りが組まれ(笑)、結局、タ●キング氏と私が参加することになった。O野氏は理由不明の辞退、テキーラ氏は歯医者のために間に合わず不参加となった。

それにしてもご飯が美味しい(^^) おいしい米にオカラ、ゴボウ、ウド、茄子の漬物など、自然食品がたくさん。昔柳津は信仰の郷で、卵や魚、肉などを食することができず、このようなものを食べていたのだとか。成り行きでなぜかご飯を戴いてしまいましたが、とても美味しい料理を食べさせてもらった。その後、お風呂を拝借して身を清め、お爺さんにふんどしを締めてもらう。ふんどしは紐がついたふんどしではなくむしろ相撲のまわしのようで、硬く硬く締め、まわしていく。恥ずかしながらこの時、タ●キング氏と私は女性がなぜ無駄毛処理をするのかを身を持って感じた次第であった(笑)

私たちの他に常連さん3名と小池さんの息子さんたちが裸参りをするそうで、皆で一緒に出発。小池さんの息子さん(20才)は5才の頃から裸参りをしているとか。20:30になると、塩を体に擦りこんで身を清め、神酒を一口戴いて出発。雪が積もった道を素足、ふんどし一枚で走るのだが、冷たさのため足が痛い。凍結防止の地下水が出ている道路中央を選択して走る。足先の感覚がなくなっていくために夢中で走っていると道を間違え、引き返すと一番最後になってしまった[写真中央]。お堂に入る前にご神水をかぶり身を清める。とても冷たい水であったが、次第に体から湯気が出始め、ややポカポカしてきたのが不思議であった。ちなみに、とても寒いこの裸参りで風邪を引く者はいないとのこと。

お堂に入ると、小学生くらいの子供から還暦までの男性がもみ合いながら、中央の鐘撞縄を目指している。縄に捕まり上へ上へと伝い、大鰐口を超えて梁に乗ればご利益があるとか。ただしそこまでの工程は他者との競争であり、縄に捕まっても下から引きずり落とされる。ワッショイワッショイという掛け声のもと、まさに戦いである[写真右]。

もみ合いながら前進していくと小池さんの息子がひょいっと縄に飛びつき、さっさっさと上に行ってしまった。私もやっとの思いで取りつき台最前列で縄の手前まで辿り着き、隙を見て縄に飛びついてみた。すると、そこまでの押し合いで筋力が落ちていた上に、足とふんどしを下から引っ張られ、もがいたが引きずり下ろされてしまった。とても悔しく、絶対に今日は上に行くぞと決意し、取りつき台の最後尾から再度縄を目指して押し合いの中に。よく見ると中学生が多く混じっており、大人の力の押し合いの中でなす術がなく揉まれている。しかしこれが柳津の伝統であるのだろう、またこの試練を乗り越えて登ってこそ、ご利益があるのだろう。私も力があるほうではないが、再び取りつき台最前列、縄の前に立った。しかし運悪く、縄が前方に引っ張られて掴めない上に、後ろから押し出され、中途半端な姿勢で縄に飛びついてしまった。縄は掴んだものの、そのままずりずりと落ちてしまった。

懲りずに(諦めが悪いようだ)、また最後尾から縄を目指す。このころになると、上から降りてくる人もおり、とてもタイミングが難しくなってきた。取りつき台から押し出されそうになる中学生に捕まられたり、逆に助けたりしながら、3度目の正直で縄の前に立つ。既に縄には3名ほどが取り付いており、団子になってもがいている。が、その上には人がいなかった。チャンス!とばかりに、団子の上にジャンプし、腕力と脚力でグイグイ登って行った。下から引っ張られない高さに行けば、あとは自身の問題である。しかし、縄がどんどん太くなる。中ごろまで行くと両手の指で掴みきれない太さとなり、しかも汗で滑る。胸と腕で縄にしがみつきつつ、足で体を上に少しずつあげていくのが精一杯。ふとした瞬間に足が滑ったが、下の人が支えてくれた。また上に登ると大鰐口にまたがった方が腕を掴んで引き上げてくれた。先ほどまで押し合ったり足を引っ張ったりしていた人々が一変して助けてくれた。梁の上に上がり、大きな隙間を越えると屋根裏に転がり込んだ。筋力全開。動けないくらいにクタクタでした。

上から下を臨むと非常に高い。よく登ってきたものだと思う。まだまだ次々に登ってくるのだが、上にいると体の動きが止まってしまい、どんどん寒くなってくる。そのためか、上に登った人間は大声で下から登るものを応援している。私も自然に例外ではなくなっていた。しばらくすると下の者が少しずつお堂から摘まみ出されて(?)行った。そろそろ終わりらしい。上にいる子供を優先に、上の人間が次第に降りていく。降りるときは下が見えないのでとても怖いのだが、大鰐口に跨った方に支えられつつ無事に降りることができた。降りるとそこにはタ●キング氏がおり、終了を継げ、お堂を後にすることにした。

お堂を抜けると神主さんが朴木(ほおのき)をくれる。これが折れたときに願いが叶うのだとか。しかしそれどころではない。とても寒い。雪の階段を駆け下りる。前の観客のために立ち止まると、同様に寒がっている後ろのふんどし群から朴木でつつかれる。なんとか降り、氷の道路を渡り、受付に行って献酒を戴く。なんと一等が当たり、一升瓶をもらってしまった(飲めないのに…)。その後タ●キング氏と小池菓子舗を探し左右を走り回り、寒さのため半狂乱になりつつ、なんとか店先に帰着。参加者が順次お風呂に入り、体を温めた。その後皆でご飯を食べたのだが、果たしてこんなに至れりつくせりで良いのだろうか… (社長は良いと言っていた)。この時にはテキーラ氏も到着し、一緒にご飯を食す。社長によると、3年続けて参内すると必ず願いが叶うのだとか。ただ、私としてはあの熱気を写真に収めてみたい。よって、来年の裸参りは未参加のO野氏とテキーラ氏に託すことにした。

氷点下寒い中、本日の参加者は358人也。興奮納まらぬ中、小池菓子舗にお礼を言い、O野邸へ。車中で気がついたが、あれほどお世話になっておきながら、最初に食べたおまんじゅう代を誰も支払っていなかったのであった。。。


何もわからずに参加した七日堂裸参りであったが、伝統行事であることを丁寧に教えてくださり、一緒に参加させてくださった小池菓子舗の小池社長に感謝致します。

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